紹介会社に頼るほど、採用コストは膨らむ
人材紹介の手数料は、採用した人の年収の一定割合で決まるのが一般的です。たとえば年収450万円の看護師を、手数料率30%で採用すると、1人あたり135万円。年に3人採用すれば400万円を超えます。
短期間で退職した場合の返金の制度も、紹介会社によって条件が異なります。まずは、自院が今どれだけ払っているかを把握することから始めましょう。
紹介会社の手数料率は、公開情報で確認できる
厚生労働省の「人材サービス総合サイト」では、職業紹介事業者ごとの手数料や返戻金制度の有無、紹介した人の早期離職の状況などを確認できます。今使っている紹介会社の条件を、一度見比べてみてください。
「自社応募」とは
自社応募とは、求職者が紹介会社を通さず、院の採用ページや求人検索から直接応募することです。紹介手数料がかからないだけでなく、院の雰囲気や考え方を理解したうえで応募してくれるため、入職後のミスマッチも減らしやすくなります。
ただし、採用ページがあるだけでは応募は増えません。「見てもらえる」「読んで応募したくなる」状態にしておく必要があります。
自社応募が増えない採用ページの共通点
- 情報が古い:募集が終わった職種が残っている、給与や勤務時間が更新されていない
- 仕事内容があいまい:「受付業務全般」だけでは、1日の動きが想像できない
- 院の雰囲気が伝わらない:写真がない、スタッフの声がない
- 応募の手間が多い:電話のみ、メールアドレスだけ載っている
- スマホで読みにくい:求職者の多くは、スマホで求人を探しています
採用ページの見直しチェックリスト
公開前・更新時に確認したいこと
- 募集職種・給与・勤務時間・休日が最新になっている
- 仕事内容と「1日の流れ」が具体的に書かれている
- 残業時間、有給休暇の取りやすさ、教育体制など、働きやすさの根拠が書かれている
- 院内やスタッフの写真で、職場の雰囲気が伝わる
- スマホから1〜2分で応募できるフォームがある
- 労働条件の明示に必要な項目が書かれている(2024年4月から、業務や就業場所の「変更の範囲」の明示も必要)
- 最終更新日が書かれている
特に「院の魅力」は、院長にとっては当たり前のことほど書かれていないものです。スタッフに「この院で働いてよかったこと」を聞いてみると、求職者に響く言葉が見つかります。
自院の採用体制は、いま何点?
29問に2択で答えるだけで、求人設計から採用ページまで、採用体制を7つの工程で採点できる「医療機関の採用力診断」があります。所要時間は約3分。どこから手をつけるべきかの確認にお使いください。
採用力診断をはじめる採用ページを「見てもらう」ための入り口
ページを整えたら、求職者がたどり着ける入り口を増やします。
- 院のホームページのトップから、採用ページへのリンクを目立つ位置に置く
- Googleマップに表示される院の情報(Googleビジネスプロフィール)に、採用ページのリンクを載せる
- 無料で掲載できる求人媒体を使い、詳しい情報は採用ページで見てもらう
- 求人情報を検索エンジンに正しく伝える設定(構造化データ)を入れ、求人検索に表示されやすくする
採用ページの更新や求人原稿の見直しを、任せたいときは
クラウド事務長では、採用ページの作り直しから、求人原稿の作成、応募者への連絡や面接の日程調整まで、採用の作業を1時間単位でお引き受けしています。
相談する紹介会社をやめる必要はない
自社応募を増やすことは、紹介会社をやめることではありません。急ぎの採用や専門性の高い職種は紹介会社、通常の採用は自社応募、というように使い分ければ、採用コストを抑えながら必要な人材を確保できます。まずは採用ページを最新の状態にするところから始めてみてください。
手数料の計算例は説明のための仮の数字です。実際の手数料率や返金の条件は、各紹介会社との契約内容をご確認ください。